
誰もがこんな瞬間を知っている。写真に撮られるはずも、共有されるはずも、ましてや永遠に記憶されるはずもなかったのに、なぜかそうなってしまった瞬間だ。絶妙なタイミングの事故、背景で起きている混乱、自信満々の失敗、そして本来とはまったく違う物語を語ってしまう表情。これらの写真は、面白さと気まずさのちょうど中間、まず笑ってしまい、すぐに顔をしかめてしまう場所に存在している。フィルターも計画もなく、ただ人間の生々しい気まずさが最悪のタイミングで切り取られただけだ。まとめて見れば、現実は演出されたどんなものよりも面白く、そしてどこかで誰かが必ず後になって気づく、という証拠になっている。
